December 28 2023

芦雪の朧月

京都・嵐山で長沢芦雪の「朧月紅葉図」。
俗世を離れ心穏やかに風流な和歌でも詠むかの如く描かれている。そんな芦雪、さぞや優雅な人生を歩んだのだと思いきや、いやいやどっこい、毒殺説が出るほどなかなかの破天荒ぶりな人生だったようだ。
師はあの円山応挙。三回にわたってその師から破門される蛮行ぶり。辻惟雄氏によれば、その理由がふるっていて、応挙に描いてもらった画手本をそのまま持参して直しを乞うたところ、これはよくないと言って少し直された。そこで今度は自分で清書して持って行ったら、これでよろしいと言われたとか。弟子も弟子なら師も師のような気もしないではないが。
福田美術館で2024年1月8日まで。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 25 2023

美とロマン

横浜・そごう美術館で「111年目の中原淳一」展が開催されています。中原淳一は戦後復興における生活の美の指針を示し、女性たちに夢と憧れをもたらしたマルチクリエーターで、ファッションデザイナー、画家、編集者など領域を超えて多面的な活動を展開しました。竹久夢二が描いた世界が大正ロマンなら、中原は昭和ロマンと言えます。ちなみに昨日M-1で優勝したのは令和ロマン。笑
展覧会ではイラストやテキスタイルもさることながら、中原の美に対する真摯な言葉の数々が心に刺さります。美の本質とは豪華絢爛でも流行でもなく、心の豊かさであり、希望であり、エチケットだと。そして美しい服を自分らしく着こなすことが大切だと中原は言っているように思いました。
これはまさにデザインのそれと同じで、デザインは「自信」と「誇り」を持ってこれからもっとがんばれるよう、その人に最も相応しい洋服を選んで、着せてあげることなのです。
ちなみに、新しいということは、いつまでも古くならないもの。だと。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 23 2023

欠史八代

今日は上皇様のお誕生日ですね。なんと90歳の卒寿を迎えられたそうです。記録で確認できる歴代天皇の中で、90歳を迎えるのは初めてとのこと。

ただ正史の日本書紀によると過去にはとてつもなく長生きされた天皇がいます。第二代から第九代までのいわゆる欠史八代と言われている天皇の中で、あの桃太郎のモデルともなった吉備津彦命の父・第七代孝霊天皇は127歳、そしてなんと祖父の第六代孝安天皇に至っては137歳。このお二人を含め八代の天皇のうち、5人が110歳越えというご長寿。
まああくまで神話ですが、それでも正史に記載されてらいるからにはおそらく帳尻合わせを含めた何かしらの意義、役目があるのだと思います。日本誕生の系譜や血統を読み解く上で、この神々に連なる天皇の物語には神秘性を感じざるを得ません。※画像はNHKよりリンク

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 20 2023

西と東の本願寺

東本願寺。本願寺の東にあるから東本願寺。つまり西本願寺が元来で山号は龍谷山本願寺。ちなみに東本願寺は正式には真宗本廟という。東・西本願寺はわかりやすくするために誰かが名付けた通称だ。なぜ東西に分かれたのかは、話すと長くなる。
簡単に言えば、家康が本願寺第十一世・顕如の息子・教如と准如の対立を利用して、勢力を拡大していた本願寺の力を分断した方が政治的に賢明だと画策し、秀吉から法主の座を降ろされていた教如へ京都七条烏丸に寺地を寄進。これが今の東本願寺をおこす端緒になった。(見解諸説あり)
若い家康は三河の一向一揆で痛い目に遭っている。その時真宗の恐ろしさを肌で感じたのかもしれない。

いつの時代も人を増やし力を持ち過ぎると睨まれる。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 7 2023

「教育文化活動助成」募集開始!

福武教育文化振興財団2024年度「教育文化活動助成」の募集が始まりました。
岡山県内で教育及び文化の視点から人づくり・地域づくりを図る活動をされている方々、是非ご応募を!
財団Webサイトへアクセスのうえ、申請フォームより応募ください。
https://www.fukutake.or.jp/josei/
今回もビジュアルデザインを担当しました。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 6 2023

まび記念病院

久しぶりに、まび記念病院で打ち合わせ。
一見、あれだけの災害があったとは思えないくらい復旧した感がありますが、村上理事長先生は、いやいや内部はまだまだ色々と大変だと、ご苦労が垣間見えながらも、いつもの明るい笑顔でおっしゃっていました。

そんな中、とある新たな施設の件でお伺いしたのですが、今回も医療と地域の繋がりを大切に考えられている、とても熱く強い想いを聞かせていただきました。
また、まび記念病院やむらかみクリニック同様、想いを伝えるのにデザイン、特にロゴマークの力は欠かせないとおっしゃっていただき、ほんとにうれしく思いました。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 5 2023

グラントワと内藤廣

島根県益田市の島根県芸術文化センター「グラントワ」。
「建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」展に滑り込み。
デザインという仕事に関わる誰もが持ち合わせる「作家性」と「社会性」を「赤鬼」と「青鬼」に例え、その心の葛藤を会話形にしたキャプションはとてもユニークで、共感できる部分が多くあった。内藤廣と言う建築家の人間性が垣間見えるようだった。

しかし人口5万にも満たない街にできた豪壮なこのグラントワ。大胆で緊張感ある凛とした空間なんだけど、曲線と素材のあしらいが絶妙なのでどこか親しみが湧く。まさに「赤鬼」と「青鬼」のバランスが高度な位置で見事に取れている。日本の建物の中でも白眉な建築だと感じた。
設計した内藤廣はもちろんだが、この建築を創った(認めた)当時の県知事の創造力と実行力にあっぱれだ。デザイナーの仕事はデザイナーの創造力に懸けてくれる、あるいわ識ってくれるクライアントがいなければ、そのデザインは世に出ないのだ。(もちろんデザイナーの提案力による部分も大きいのだが。)
そしてこの建築に触れて育つ子供達の感性にも少なからず影響することだろう。
なのでそういった美意識と見識が高く、覚悟を持った首長と感性の高い住人がいるという観点から、公共施設の質の高さは街の質の高さに比例すると思っている。

だから益田の街は小さいながらもどこか誇らしげだった。これがいいのだ。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 3 2023

阿部歯科開院。千葉市稲毛区

12月2日、千葉市稲毛区に阿部歯科が開院しました。
JR稲毛駅から歩いて1分30秒という利便性。
微力ながら少しだけビジュアルデザインのお手伝いをさせてもらいました。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

December 3 2023

石州汽車の旅

どうしても天気が良かったので、思わず石州まで汽車の旅。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.

2023.11
2023.9-10
2023.7-8
2023.6
2023.5
2023.4
2023.3
2023.2
2023.1
ランドスケープ・公園広場計画都市計画・まちづくりサイン計画インテリア・リフォーム建築プロデュース+トータルデザイン建築CGパースウェブサイトグラフィックツールブランド戦略