June 30 2023

写真著作権&肖像権セミナー

先日JAGDA創作保全委員会で京都へ。全然固い感じじゃなくて、しかもわかりやすく、今年のセミナーの参考になりました。

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June 29 2023

社会彫刻 ヨーゼフ・ボイス

森美術館で「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会〜みんなで学ぼう、アートと世界〜」を観た。
54組の世界的なアーティストによる学びの場、「世界の教室」が繰り広げられていたが、その中でヨーゼフ・ボイスに注目した。あの有名な「社会彫刻」という概念、哲学だ。
ボイスはアンディー・ウォーホルと並んで、アート界のスーパースターであり、「全ての人は芸術家である」という信念のもと、「自ら考え、決断し、行動せよ」と人々に社会参加を呼び掛けた。ここでいう「芸術」とは、絵画や彫刻、音楽などだけでなく、教育活動、政治活動、環境保護活動などのあらゆる創造的な行為も含む。そうして生まれる社会が、みんなで作った大きな芸術作品つまり、それが社会彫刻だと言った。

本質を探究し、視覚伝達する「デザイン」の概念がもてはやされるようになった今日では、社会彫刻はまさに「デザイン」そのものと言える。「芸術」より「デザイン」、「芸術家」より「デザイナー」に言葉を置き換えた方がより適切かもしれない。芸術の創造性の基準は個人の価値によるものが多いが、デザインの創造性の基準は社会の側にあるからだ。
したがって社会彫刻は、自らの未来のために自らが社会をデザインしていこうという考え方とも言える。

混沌とした社会になればなるほど、全ての人はデザイナーとなり、自らのため、次世代のために「自ら考え、決断し、行動せよ」である。

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June 23 2023

宇野バスは100円で運行します。

宇野バスは、JR岡山駅と表町(天満屋)及び県庁・県立図書館の間を引き続き100円で運行しています。その情報をお知らせするシンボルビジュアルとサインをデザインさせていただきました。

同区間を運行する他社(岡山電気軌道含む)は、昨年10月一斉に120円に値上げしています。

「生活に直結する公共交通の運賃が高くていい訳がない。可能な限り安くすることが我々の務めである。」先代社長から継承されている宇野バスの信念です。

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June 18 2023

マティス

東京都美術館でマティスの20年ぶり大回顧展。

マティスの画は普遍性があり、いい意味での客観性があり、高次元で混沌と秩序のバランスが取れている。そして対象の本質を理解、咀嚼して自分の形にして、シンプルそしてエレガンスに表現しており、どこかデザインに通じるところがあるからより魅力的に映る。
また茶道や能、俳句などシンプルで美しく、そして静寂なものを愛でる日本人の連綿と受け継がれたアイデンティティとも合致する。
マティスを敬慕した猪熊弦一郎の言葉を借りれば「単純化された美というのは簡単なものという意味ではない。多くを知り尽くし、肉体化されたそのものの中から、少しずつ堆積して偉大をなした美である。」と。
さらにマティスは決して特異でくせを持った天才的な画家ではなく、努力の作家であり、常識的な作家であったことも日本人から支持を得る理由だろう。

当時物議をかもしたらしいが、個人的には晩年のThe Cut-Outs切り紙絵が魅力的。絶妙な色彩、想像性あるフォルム。人間らしく心が通い、肌の温もりを感じる秀作だ。
また意外にも生涯65点もの装丁デザインを手掛けているのだが、これらも血の通った体温あるデザインで、素晴らしいの一言に尽きる。

展示の最後、ヴァンスのロザリオ礼拝堂は色の魔術に、光と影と空間の魔術が加わった畢生の大作だ。
あるいはレンブラントとフランク・ロイド・ライトとの夢のコラボとでも言えようか。

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June 16 2023

下津井縁むすび弁当

「下津井むすびさんかくや」料理長(正田千秋さん)手づくり下津井縁むすび弁当。
先日パッケージをデザインさせていただいたのですが、うれしくも本日の打合せ時にお土産としていただきました!

ワカメむすびは天日干しした若いワカメを湯通ししていないため、程よい塩味と磯の風味が感じられます。
塩むすびは下津井の海水を天日干しした自家製のお塩、海苔は下津井 南條のりさんの鷲羽のりを使用。
そして下津井産の鯛だし入りのだし巻き卵。

月並みな言い方がですが、下津井産の具材と料理長の愛情がたっぷり詰まった、至福のお弁当です。

インスタのDMからご注文ができますよ!

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June 12 2023

宇野バスタオル

宇野バスさんからロゴタイプ入りのタオルをいただきました。肌触り、吸水性抜群で色も渋くて上品。もちろん今治タオルです。

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June 11 2023

南都七大寺

日本最古の仏寺とされる元興寺、玄奘三蔵ゆかりの薬師寺、鑑真の開いた唐招提寺、そして藤原氏の氏寺興福寺。南都七大寺の4つを半日で巡るのはさすがにしんどかったけど、どこも美しかった。

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June 10 2023

興福寺五重塔 二束三文

法相宗大本山・興福寺五重塔。木造としては京都・東寺の五重塔に次ぐ、日本で2番目の高さを誇る。
ご存じの通り五重塔は釈迦の舎利を納める墓標であり、当時の仏教寺院における権威の象徴とされていた。しかし維新後、明治政府の神道国教化による神仏分離発布後の廃仏毀釈により、仏教寺院は激しく弾圧を受けた。興福寺も廃寺同然となり、あろうことか五重塔も二束三文で売りに出された。
当然落札者は五重塔自体に関心はなく、塔を解体して薪として転売しようと企んだが、解体に要する費用を考慮すると採算が取れないと断念。ならば塔に収められた金具類なら高値で換金できるのではと考え、金具類を手っ取り早く取り出すために五重塔を燃やしてしまえということになった。しかし延焼を恐れた近隣住民の反対にあい、あえなく頓挫したらしい。

それから150有余年。廃仏毀釈と言う難を逃れた五重塔は時を経て国宝になり、世界遺産にもなり、いにしえの姿のまま、ならまちの情景として屹立している。

つまりときの政府の施策とはいつの時代もそんなもので、後世からみれば愚策で間違っていることがいくらでもある。大東亜戦争なんて最たるもんだ。もちろん今の時代にも当てはまる。
興福寺五重塔はまさにそのことを観る者に示唆してくれているようだ。

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June 6 2023

鑑真和上

律宗総本山・唐招提寺。
一昨日の6日は鑑真和上の命日。
開山忌の前後3日間開扉される御影堂。年にたった3日だけ鑑真和上坐像と東山魁夷の描いた障壁画が特別公開される(今年は特別に5日間)というので駆け付けたが、御影堂拝観は予想外に人が多く、やむなく断念。

それにしても日本最古にして最高の肖像彫刻とされる国宝・鑑真和上坐像。坐して死に至ったと言われる鑑真の魂そのまま、千二百年の歳月を経てもなおほのかな息遣いさえ感じるように映る。一方東山魁夷の記念碑的大作・御影堂障壁画は鑑真の苦難を慰めるために12年の歳月を要して奉納された。

鑑真は日本に仏法を伝える、ただそのことに命をかけた高僧だった。足掛け11年、実に5回の渡航失敗を克服して来日。それほどまでにして伝えたかった想いは、鑑真示寂後も着実に受け継がれている。
唐招提寺は藤原氏の興福寺、蘇我氏の元興寺などのように朝廷や氏族の力で建てられたのではない。御影堂は興福寺一乗院の移築。講堂も平城宮からの移築であり、日本最古の校倉造である経蔵は地元の貴族の倉庫を譲り受けたもの。象徴である金堂の仏像群もお布施を集めて作られたと言われている。
唐招提寺は創建当初から鑑真を慕う人々からの寄進でなりたってきた。寄進はインドでは当然だったことから、釈迦の時代の姿を伝えてきた仏教の真髄のようなお寺と言える。

唐招提寺は、失明につながる程の苦難の末来日した鑑真の想いを後世の人たちは受け継ぎ、時代を超えた人々の大切に思う気持ちが一堂に会された心の美しいお寺であることが、御廟に続く道の横に敷かれた蒼い苔の美しさが物語っていた。

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June 6 2023

日本の景色を見ながら

ちょっとだけ、建仁寺が見えて、清水寺が見えて、八坂神社が見えて、知恩院が見えて、南座が見えて、南禅寺が見えて、鴨川が見えて、比叡山も見えるカフェでティーブレーク。たくさん心の贅沢。

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June 4 2023

一光展

奈良と言えば、私淑する伝説のグラフィックデザイナー・田中一光さんの故郷。
正直まだまだ魅力ある作品はたくさんあるはずで、特にCI(コーポレートアイデンティティ)やロゴマークの出展作品数が物足りなかったけど、ポスターなどやっぱり生で観る田中一光作品は魅力的だった!

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2023.5
2023.4
2023.3
2023.2
2023.1
2022.11-12
2022.10
2022.8-9
2022.6-7
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