March 30 2025

音を視る 時を聴く

坂本龍一はロゴスからの自由を探究していた。
ロゴスとは、言語、論理など人間の脳が作り出した世界のイデアのことであり、これに対するのはピュシスつまり自然。少なくとも後半生はこのピュシスを音楽で体現していた。

そもそも言葉で言い表せない世界があるから音楽をやっている。音を論理的にコントロールせず、できるだけ手を加えずありのままの音をそっと並べてじっくりと眺めてみると、この自然体の豊かさに気付く。川のせせらぎや街の雑踏。そこで起こっている空気の振動、「もの」としての響きを聴かせたいと言う。まさに楽譜のない音楽。

ブランディングでは現象を体系化、言語化、論理化、つまりロゴス化する。ロゴス化することで可視化されたものが一般的にデザインと呼ばれる。
一方で現象をそのまま正確に伝えるピュシスもブランディングデザインにおいて大切な役割りを担う。ロゴスが強すぎると逆に視えなくなつたり、弾かれたりするものもたくさんあるからだ。

坂本龍一は音楽を通じてピュシスこそ人間にとって、そしてデザインにとっても最も豊かであることを示唆してくれる。

いや〜しかし会場の人が多すぎ。これではもはや「人を視る、人を聴く」だ!でもこれがピュシスなら仕方ない。

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March 22 2025

東京中央銀行本店

ネタが古いか(笑)

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March 20 2025

すみだ美術館

建築は妹島和世氏。存在感を出しながら存在感を消すという荒業。西武鉄道特急001系Laview(ラビュー)に通じる。
現在「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」展開催中。蔦重がなぜ北斎をプロデュースしきれなかったのか?

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March 16 2025

柚木沙弥郎「永遠のいま」

「今あるものを見てみると、形を通してそのものが持っている生き様、生きてきた歴史、あるいは物語、そういうものが見えてくる。いのちですね。そうした生き生きしたものが、見る瞬間に、こっちに伝わってくる。そうして見えたものが、ものというものの本質だと思います。いのちの唄と言うか。」ものの本質について、柚木沙弥郎はこのように語ったらしい。
これはこのままデザイン、とりわけロゴマークデザインの本質につながるものがある。

岡山県立美術館で23日まで。

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March 12 2025

山吹あらら展「つながるかたち」

もはや岡山名物と言っても過言ではないあのザグザグのCMを20年以上製作されている、山吹あららさんの個展にお邪魔しました。

あららさんは高校の先輩でもあり、JAGDA岡山の同志でもあり、いつもは気さくで穏やかで肝っ玉姉さん的なお人柄ではありますが、いざ”作家 山吹あらら”となると、ほとばしる熱情と独自の繊細な物語性をキャンバスに力強く練り込ませ、各々の価値観を凌駕する見事な世界観を醸し出す、閨秀画家へと変貌します。

16日(日)まで岡山市南区浜野のカフェZさんで開催されています。

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March 8 2025

JAGDA福岡クリエイティブトーク出演!

日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)福岡地区が企画・制作する「クリエイティブトーク」にゲスト出演させていただきました。MC&編集は福岡地区会員の太田康之さんです。うまく編集していただきました!後編もあります。

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2025.1-2
2024.12
2024.9-11
2024.7-8
2024.5-6
2024.3-4
2024.1-2
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